03/28/11

今回の震災で、国籍を問わず世界中の多くの人から「日本の家族は大丈夫ですか」と気遣うメッセージをもらいました。このブログで何度か書いてきたアメリカ人のブロガーで友人のクリス・ギレボーとツイッターでメッセージをやり取りした際に「毎日、日本からのニュースを聞いていると、前向きでいることが難しい時もあるけど、自分の置かれた立場に感謝し、出来ることからやることを頭に置いている」と言ったら、彼からは
”Be well, and keep focusing on being you” と返信がありました。
自分でいること=自分らしくあること。こんな状況で、自分らしくって何をすること?これは、私の大好きなハリー・ポッターを書いたJ.K.Rowlingの次の言葉を想起させました。
“You will never truly know yourself, or the strength of your relationships, until both have been tested by adversity” (困難な状況に直面するまでは、自分がどういう人間なのか、そして自分にとって大事な人との絆の固さは本当にはわからないものだ)
前回のブログ記事でも書きましたが、こんなとき「自分はどんな人間なのか?」が見えてきます。また、自分の大切な人との関係も然り。国際結婚をしたカップ ルのためのコミュニケーション・コーチングや、国際結婚を控えた方への準備コーチングを生業としている私のところにも、日々ご相談のメッセージが来ます。 中には、配偶者や日本の家族の間で、日本に留まるべきかどうかの意見が合わず、悩んでいる方も大勢いらっしゃいます。この震災は、すべての人に多くのこと を考えるきっかけを与えました。自分や相手が困難に直面したとき、あるいは家族として決断を迫られる状況のときに、その関係が成り立っている基盤の強さが 試されています。被災地ではない場所にいる私も、自分たちに同じような試練がふりかかったらどうなるだろうか?と考えてみる機会になりました。
J.K.Rowlingは,“Such knowledge is a true gift” と続けています。困難な状況にあっても、そこで得られる自分について、そして自分の大切な人との関係についての知識は贈り物なのだ、と。この体験から少しでも何かを掴み取ることも、今私たちにできることのひとつなのではないでしょうか。
10/29/10
「世界征服へのやさしい手引き」を書いたクリス・ギレボーの全米ブックツアーが進行中です。昨日は夜7時から、アトランタでイベントがあることをFacebookで現時時間の6時半過ぎに知った私は、出張でたまたまアトランタに居る夫に電話で知らせ、そのイベントに行ってもらいました。夫にとってクリスは「ブロガーで、飛行機のマイルを集めることにやたら詳しくて、私がインスピレーションを得ている人」という程度の認識があるだけの存在でしたが、昨日を境に「現実の人」になりました。
自分が「いいな」・「やりたい」と思っていること、あるいは「一生懸命取り組んでいること」について、パートナーに理解してもらうこと。これは私にとってとても大切なことです。それだけでなく、私がそういったことの情報やインスピレーションをどこから得ているのかを知ってもらうという意味で、昨日の夜、夫がそのイベントで実際にクリスの話を聞き、またクリスのメッセージに賛同して集まっている大勢の人たちと交流する機会があったことは本当に嬉しい出来事でした。各都市でのイベントは、クリスの呼びかけに応えたボランティアによって場所をおさえたり告知したりなどの企画・運営が行われますが、昨夜のアトランタでのイベントは、他の参加者のブログを見る限りでも、クリスにとってもかなり思い出深いもののひとつになったようです。クリスは最近タイのチェンマイに行ったときに、虎の檻の中に入れる園に行って、自分の本を持って虎と写真を撮ったのですが、その風景を誰かが壁紙に描いてそれが飾ってあったそうなのです。(その写真はこちら。クリスの顔の部分がくり抜いてあって写真を撮れるようになっています。遊び心満載のおもてなし!)
ブックツアーのイベントで何が起こるかは、それぞれの場所で集まる人数や、参加者の希望にもよるそうですが、昨夜はクリスの講演がありました。自分のやりたいことをしながら、他の人の役に立つようなことをすること。「どうやって早く終わらせるか」という効率ばかりを追い求めるのではなく、「なぜそれをするのか」という目的をもって、ひとつひとつのことを行うこと。「パーソナル・ブランディング」でなく「パーソナリティ・ブランディング」を意識すること、などについて話があったそうです。
9月に発売された彼の本“Art of Non-Conformity” は全米の書店やオンラインで購入できます(一時はあまり売れすぎてアマゾンで値段が下がり、$5台にまでなっていました)。また「Lifehacking.jp」というサイトを運営している堀正岳さんという方のレビューをこちらで読むことができます。現在アメリカ在住で、これらのトピックに興味がある人は、是非こちらで今後のブックツアーのスケジュールをチェックしてください。クリスがあなたの住む町にやってくるかもしれません。
08/04/10
挑戦的なタイトルのこの無料の電子書籍は、クリス・ギレボーという人が2008年に書いたもので
す。彼のマニフェストでもあるこのレポートは、世界中で何百万回とダウンロードされて読まれています。今まで中国語、フランス語、スペイン語版が出ていましたが、この度、ツイッターで知り合ったまささんと私が共同で翻訳し、日本語版が完成しました。
この機会に日本人にもクリス・ギレボーを知ってもらうべく、彼について紹介します。私は彼について去年の夏ごろに初めて知りました。コーチングの資格を取るべく取っている講座で、彼について「30歳ちょっとで、35歳までに世界中の国を旅すると言っている若者がいる」と紹介されていました。また、彼のウェブサイトはArt of Nonconformityといい、規則やしきたりにとらわれず自分の信念に基づいた自由な生き方を構築していくことを目指しています。私も以前は国連で働いており、休暇と仕事を含めて今までに37カ国に行った事があることが密かな自慢でしたが、彼はその時点で既に100カ国に行っていました。その時点でとても興味を持ち、彼のウェブサイトに行ってみると、
・世界中の国を訪れるために、マイレージやその他の「トラベル・ハッキング」と言われるテクニックをフル活用する旅行の達人である
・大学卒業後、西アフリカで4年間ボランティア活動をした
・一度もいわゆる「まっとうな仕事」についたことがなく、自分の力で食い扶持を稼いできた
などのことがすぐにわかり、ブログを定期的に読むようになりました。ブログを読むようになって、
・文章を書くことで身を立てたいとの思いからブログをはじめ、短期間のうちに月100万人以上が見るウェブサイトにしたこと
・場所にこだわらないビジネスを自ら立ち上げ、成長させ、他の人にも同様に自分の夢を追いながら身を立てることを応援をしていること
・自立と家族のために稼ぎながら、チャリティを始めとした社会貢献にも関心が高く、「足るを知る」を体現していること
などのことを知りました。ブログの話題は、ビジネス、旅行、人生と多岐にわたるものの、毎週、多くの人のインスピレーションとなるような濃い内容を発信している点にも共感しました。人間的にも、ヨガをやり、マラソンを走り、また村上春樹の熱心な読者であるなど、バイタリティ溢れる魅力的な人です。
最初は一読者としてブログにコメントをしたり、自分のブログでも彼のことを書いたりしていましたが、そのうちにツイッターで交流するようになり、ある日ツイッター上で「来週水曜日サンディエゴに行くけど、いる?」とのメッセージが。8人ほど集まったTweetup(ツイッターでつぶやいている人の集まり)で実際に会うことが出来ました。それまでにもビデオ・ブログなどで話している姿を見たことがありましたが、実際に話していても本当にNice Guyという感じの人でした。どんな人?とお思いの方は、このマニフェストについて彼が語っているビデオがありますのでご覧下さい。
「世界征服」というと何だか大掛かりですが、自分にできるところから変革を起こすという趣旨です。非営利団体や国際協力に興味がある人にはおなじみのコンセプトですし、最近は日本でも「社会起業家」と言う言葉が一般的になってきましたが、要するに身近なところから「社会を変える」・「世界を変える」、そのための活動をすることです。このマニフェストでは、「この世で最も重要な二つの質問」が出てきます。この質問に答えることは、学校のテストでいい点を取ったり、いわゆる”いい大学”に入ったりするのとはまったく別の能力が必要とされます。
クリスに「日本語版公開にあたってメッセージはある?」と聞いたところ、こんなメッセージを書いてくれました。
“I’m thrilled that the message of non-conformity is now available to Japanese readers. Many people all over the world are questioning traditional assumptions and pursuing their own path. I hope that the manifesto is encouraging and uplifting wherever it is read.”
是非多くの人に読んでいただきたいです。