9月に発売された彼の本“Art of Non-Conformity” は全米の書店やオンラインで購入できます(一時はあまり売れすぎてアマゾンで値段が下がり、$5台にまでなっていました)。また「Lifehacking.jp」というサイトを運営している堀正岳さんという方のレビューをこちらで読むことができます。現在アメリカ在住で、これらのトピックに興味がある人は、是非こちらで今後のブックツアーのスケジュールをチェックしてください。クリスがあなたの住む町にやってくるかもしれません。
Facebookの誕生秘話に基づいて作られた映画「The Social Network」を観てきました(原作は「The Accidental Billionaire」)。最近日本でも多くの人が使い始めたFacebookについての映画。「面白い」との評判も見聞きしていたので、けっこう期待して行きましたが「話についていけるかどうか」という一抹の不安も。
予感は的中し、冒頭の主人公とガールフレンドの会話のシーンから「え~、会話が速すぎ!字幕が欲しい!!」何しろ会話のスピードが速いのです。私の大好きな映画『Good Will Hunting』で、マット・デーモン演じる主人公のウィルが、バーで女の子に対して知識をひけらかしていたハーバードの学生を言い負かすシーンがあるのですが、それを彷彿とさせるような感じでした。また、映画全体での早口のやりとりや、ここぞという時のちょっと嫌味なくらい頭のよさを見せつける切り替えしなど、「うーん、この感じはどこかで見たことが・・」と思っていたら、案の定、「The West Wing」(邦題:ザ・ホワイトハウス)のAaron Sorkinが脚本だったのです。なるほど、道理で。(これもまた私の大好きな海外ドラマで、7シーズン全て観ました)監督はあの『ファイト・クラブ』のDavid Fincher。
家に帰ってきて色々インターネットで調べてみたら、やはり「ここは真実ではない」という解釈も交えた記事が続々と見つかり、Facebookの会社としての見解やマーク・ザッカーバーグ本人の映画についてのインタビューなどもありました。マーク・ザッカーバーグも、映画の中では、スティーブ・ジョブズを彷彿とさせるような描かれ方をしていたように思います。自分が「これだ!」と思ったことに対しては、それが元々は誰のアイディアだったかなんてことは気にせずに、とにかく突き詰めてみる。英語では “It’s better to ask for forgiveness than for permission” という言い回しがあります。周りの人に「これやってもいい?」と許可を得るのではなく、とにかくやってみて後から謝ればいい、というような感じです。周りに気を使いすぎたり、”Playing nice” (“いい人”に振舞うこと)でやりすぎたり、あるいは誰かに勝ってしまうことを恐れて小さくまとまるより、自分の信じる道を進み、その過程で敵を作ってしまったとしてもそれは税金のようなもの、という考え方さえ読み取れます。
サービスや商品を売るにしても、チャリティなどの活動に賛同してほしいと思っていても、やることは同じです。“Find people who believe what you believe” - つまり、「自分が信じていることを信じている人を見つけること」。そのためには、自分が「なぜ」何かをするのかを知っていることと、それを人に説明できることが非常に重要になります。サイモン・シネックは、この点をアップルコンピュータ、ライト兄弟、マーチン・ルーサー・キング牧師などの例を使って説明していきます。
面白かったのは、マリがこの話を始める時、”You became much more spiritual than the time we first met” という前置きをしたことでした。「あなたは私たちが最初に会った時よりもずっとスピリチュアルになったわよね」ということで、それには私も思わずにっこりしてしまいました。こういう話は、話す相手を選ばないと・・という日本人みたいな気遣い(彼女のお母様は日本人、お父様はアメリカ人)もそうですが、実際に私自身もそうだな、と思ったからです。みろくを亡くしたこともそうですが、3年前にインディゴ・ビレッジに出会ったことも大きなきっかけだったと思います。特に特定の宗教や宗派の考え方で・・・ということではないのですが、人生とは、生きるとは、死とは・・ということに対して以前よりもずっと興味があることは確かです。また、国連に勤務している時にジレンマとしていつも感じていた貧富の差や、「与える側」「与えられる側」の差にも、当時とは違う考え方をしている自分に気がつくこともあります。